遺産分割協議のスムーズな進め方とは？トラブル解決策をご紹介

遺産分割協議では、相続人同士の話し合いがまとまらず、トラブルになるケースが少なくありません。
しかし、いつまでも協議を続けるわけにはいかないため、最終的には相続人同士の折り合いをつける必要があります。
そこで今回は、遺産分割協議の進め方や、トラブルになったときの解決策をご紹介します。

遺産分割協議の進め方とは？どんなときに協議が必要？

遺産分割協議とは、被相続人の遺産をどのように分けるか相続人同士で話し合うことです。
これは、被相続人の遺言書がない場合や、法定相続分と異なる割合で遺産分割する場合に必要になります。
つまり、有効な遺言書がある場合や、遺言書がなくても法定相続分の定めにしたがって遺産分割する場合は協議をおこなう必要がありません。

遺産分割協議の進め方とは？よくあるトラブルをご紹介

遺産分割協議をスムーズに進めるために、よくあるトラブル3つをご紹介します。
まず、遺産の範囲に所有者が明確でないものが含まれているケースです。
この場合は、あとからトラブルになりやすいため、民事訴訟で所有者を明確にしてから遺産分割協議をおこないましょう。
次は、遺産の分割方法にまつわるトラブルです。
不動産などの簡単に分割できない遺産は、現物分割・代償分割・換価分割・共有分割のなかから分割方法を選びますが、相続人の意見が対立することがあるので注意しましょう。
続いて、遺産分割で必要になる不動産の評価方法にまつわるトラブルです。
評価方法はいくつかあるため、評価額の違いなどにより相続人の意見がまとまらないケースがあります。

遺産分割協議の進め方とは？トラブルにならないための解決策

まず、被相続人が有効な遺言書を残すこと、また相続が発生する前に相続人同士で遺産分割について話し合いをおこなうことが大切です。
次に、遺言書で遺言執行者を指定しておくことをおすすめします。
遺言執行者は、遺言の内容を実行する権限を与えられているため、相続人同士のまとめ役としてスムーズに手続きがおこなえます。
最後に、遺産分割協議が長期化し、話し合いがどうしてもまとまらない場合は、家庭裁判所などの調停・審判を利用しましょう。

まとめ

遺産分割協議の進め方を、よくあるトラブルや解決策を含めてご紹介しました。
仲が良かった相続人同士でも、遺産分割協議により関係が悪くなってしまうケースもあるのが現実です。
できれば相続が発生する前に、遺産の範囲や分割方法を話し合い、スムーズな相続に向けた準備をおこないましょう。
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